お財布は別、起業するときのお金の鉄則

主婦が陥りがちな起業時のお金の扱い方

起業するときによくありがちなのが 家のお財布と ビジネスのお財布を 一緒にしてしまうこと。

起業するにあたって準備をしたり、学びの費用にちょっと家のお金を使ってしまう。

なぜこういうことが起こるのかというと、ほとんどの家が家の財布を握っているのが主婦だからです。

どこの家でもありがちですが、起業した場合はこれは絶対にやっては駄目なのです。

そしてやった場合は必ずトラブルの原因になります。

それはどういうことで、なぜなのか説明したいと思います。

家でもビジネスでも トラブルの原因になる

トラブルになる最大の理由は、純粋なビジネスのお金の流れが 把握できないことにあります。

つまりビジネスをしている上で、きちんとしたお金の管理ができないということを意味します。

具体的に説明しましょう。

Aさんが起業で使う財布は青色の財布です。

ここには起業した時から一定のお金を入れています。

日常のビジネスで使うお金はこの青の財布から出し入れし、売上がたったらこの青色の財布に入れています。

もしこの青色の財布の中にあまりお金が入っておらず、そこでつい家の黄色いお財布から1万円を抜き出して、この青色の財布に入れたとします。そしてその1万円から必要なものを購入する。

このお金の動きはビジネス上ではどのように説明したら良いでしょうか?

家計と起業のお金を混在した場合のトラブルとは?

青い財布はあなたのビジネスにおけるお財布です。

その青いお財布の視点で考えると、本来ならお金がないはずなのに、売上が立ったわけでもないのに、どこからかお金が現れます。

れは会計上ではどう説明がつくのでしょうか?

銀行でお金を借りたのだろうか?

どこかで借金をしたのだろうか?

青い財布のお金の出し入れを会計上で考えた場合は、そのようにしか考えることができません。

あなたがつい家の黄色いお財布から移した1万円は、理由もなくどこから来たのか分からないお金です。

会計上ではありえないお金という扱いになってしまいます。

このようにきちんとした理由がない、説明がつかないお金があるということでは、帳簿上でも帳尻が合いませんし、1年の締めくくりとして決算書をつくることもできません。

つまりあなたのビジネスはお金の管理がきちんとできていないビジネスとレッテルを貼られてしまうのです。

お金を混在した時の他のマイナス点

また黄色い家のお財布から考えてもマイナスになります。黄色いお財布は家計を表します。その黄色いお財布の中で主婦は家計のやりくりをしています。

もしそこからあなたのビジネスで必要となるお金をちょこちょこと出し入れした場合、黄色いお財布上でもトラブルが起きる可能性があります。

例えば家計のやりくりがうまくいかないとか、家にとって必要なお金を払えなくなるとか、子供の給食費が払えないとか、夫とそのことでいさかいが起きるとか等です。

勝手に家計からお金を使われたということであれば、夫の理解も得にくいでしょうし、この先あなたの起業を応援してくれるかはわかりません。

要するに黄色いお財布の観点からもマイナスになるのです。

お金の流れを理解することが大切

このように起業と家計のお財布は別にすることが、起業する上での鉄則です。

こうすることで起業と家計のお金を区別して、それぞれのお金の流れを把握することができます。

お金の流れを正しく理解することで、あなたのビジネスの性格や、今後の方針を占うことができるのです。