個人事業主や小規模事業者の方とお話していると、
「経理や数字を扱うことは苦手だけど、自分でやらなければいけない」
と思っている人が多いようです。夜や休日にまとめて経理処理をしているんだけど、本当はもっと仕事に集中したいという声もよく耳にします。
経理は事業を続けるために欠かせない仕事ですが、経営者自身が仕事を自分で抱え込む必要はありません。この記事では、苦手な経理に時間を使い続けることで起こることと、本業に集中するための考え方についてお伝えします。
「経理は後回し」になっている
女性の経営者の方とお話をすると、経理が好きですと明るく答える経営者の方は殆どいません。もちろんゼロというわけではないのですが、好きか嫌いかというと、数字が苦手とか得意ではないとか、そのように答える経営者が多いのです。
特に女性の経営者は、お客様対応、商品やサービスの提供、集客や営業活動をしたりと忙しいだけではなく、仕事の合間に家事や家庭のことなど、毎日多くのことに追われています。
その結果、経理をする暇はほとんどなく、領収書は溜まり、通帳の記帳は後回しになり、会計ソフトを開くのが億劫になる、という状態になりがちです。
経理を後回しにすること自体は珍しいことではありません。
むしろ多くの経営者が同じ悩みを抱えています。
経理を後回しにすること自体は珍しいことではありません。いつか時間ができたらやろうとか、決算の時に一気に片付ければなんとかなるかも、と思っている経営者も少なくありません。
そうはいっても、一気にかたづけられるようなそんな仕事でもないのは経営者本人が一番わかっています。
ですから多くの女性経営者が、経理をなんとかしなくてはと同じ悩みを抱えています。
苦手な仕事に時間を使うほど、本業の時間は減っていく
残念ながら1日は誰にでも24時間しかありません。もしあなたが溜まっていた領収書やデータをもとに、経理作業に3時間費やしたとすると、その分あなたが自分でやる仕事には時間を使えません。
特に個人で仕事をしている場合は、売上を生み出す仕事(メインの仕事)の他に、お客様との関係づくりや新しいサービスの企画づくりなどにも時間をかける必要があります。そういったことは、表には現れない時間ですが、今後ビジネスを伸ばすためにも必要な時間と言えます。
また、メインの仕事のスキルを伸ばすための学びの時間や、SNS活動や仕事を潤滑にするための作業の時間なども必要になります。
ですから、本当にやらなくてはいけない仕事を脇に置いて、苦手な作業に時間とエネルギーを使い続けると、精神的な疲労が大きくなり、本来発揮できる力が十分に出せなくなることもあるでしょう。
「自分でやらないと不安」は自然な感情
経理代行を検討する経営者の多くは、心の中に
「人に任せるのが不安」
「お金のことだから自分で見ないとダメだな」
という気持ちを持っています。
その気持ちはよく分かりますし、そう思うのも自然です。でも経理を任せることは、経営から目をはなすことではないし、(自分のビジネスの)数字が見えなくなることでもないのです。
経理を任せるとは、あなたが夜一人で自分の時間を削りながら行う地味な入力作業や集計作業を専門家に代わりに行ってもらうことで、本来あなたが見ておくべき数字を確認し、自分のビジネスの状況を把握しやすい環境を作ることなのです。
経理を手放すことで見えてくるもの
経理代行を利用するメリットは、単に作業時間が減ることだけではありません。
例えば、数字の整理がしやすくなり、売上や利益を把握しやすくなることや今後の経営を考える余裕が出て、日々のストレスが減ることもそうです。経理作業に追われる毎日から、経営を考える時間を持てる日々に変わっていくのです。
実際に経理代行を利用したお客様からは、毎日時間に追われるストレスが減り、他のことに手をかける余裕が出てきたと声をいただきます。昔から「タイムイズマネー」と言いますが、日々忙しく時間が足りないという経営者が手に入れた時間とは、本当に価値のある時間だったと思います。
得意なことに集中することも経営判断のひとつ
経営者は何でもできる人である必要はありません。大切なのは、自分が最も価値がある仕事に時間を使うことです。
苦手な経理を無理に続けるより、売上げに繋がること、お客様のためになること、自分がやりがいを感じることに時間を使う方が、ビジネスにとっても経営者の精神状態にとっても、良い結果につながることが多いでしょう。
まとめ
経理はビジネスに欠かせない大切な仕事の一つですが、必ずしも経営者自身がすべてを行う必要はありません。もし、
- 経理が苦手
- いつも後回しになる
- 本業にもっと時間を使いたい
と感じているなら、一度「自分がやるべき仕事は何か」を考えてみてください。苦手な経理を抱え続けるのではなく、得意な仕事に集中できる環境をつくることも、事業を長く続けるための大切な経営判断です。