エンディングノートの役立て方

このところ本当に寒い日が多くて風邪やインフルエンザにかかっている人は増加中です。

私の周りでも家族が胃腸の調子がよくなかったり、実家の父には気管支炎の症状が出ていて気がかりな日が続いています。

高齢の親の場合、冬場は特に健康面の症状が出ないか気にしている人も多いと思います。

寒暖の差はもちろんなのですが、ちょっとした油断から風邪をひいたり、インフルエンザにかかったりあるいは血圧の乱高下で入院することになる高齢者もいるようです。

高齢者の健康状態は知らされていない

実は持病やアレルギーなどの体質もそうですが、高齢者の方で気にかけている健康上の問題について離れて暮らしている家族にきちんと伝えている人というのは思いのほか少ないです。

また子供の方でも親の病歴や持病、体質的なことをよく知らず、いざという時に親に代わって医療機関や医師に伝えることができないこともあります。

例えば帰省の時雑談も交えて最近の健康状態について親から話を聞くこともあるかと思うのですが、それでも中々すべてを知る機会は少ないようです。

高齢者の健康状態を知るには

高齢者であってもなくても、自身の健康状態や体質、飲んでいる薬のことなど何かの機会に家族や身内、今後お世話になる人にきちんと知ってもらうことは必要だと思います。

今は自分のことは自分で把握していても、核家族化だったり身内同士でも心や物理的な面で距離ができたりと、知ってもらうべきことを家族間や親しい人との間で共有する機会になかなか恵まれていない気がします。

そしてそれ以前に自身の健康面で知ってもらいたいことや伝えたいことなどを書き記したり、纏めている人も少ないように感じています。

エンディングノートの活用

実はそのような健康状態を親しい人に伝えたり自分が受ける医療や介護についての希望を述べるのにも「エンディングノート」が役に立ちます。

一般的に「エンディングノート」と言えば誰もが亡くなってからの財産目録やお墓、葬儀の希望について述べたものと思われがちですがエンディングノートはそれだけの働きしかないのではありません。

例えばかかりつけの病院について介護が必要になった時の希望、認知症になった時に後見人を希望するかどうか、延命治療や尊厳死を希望するかなどこういった医療や介護についての希望を家族やお世話になる人に伝えるという大きな役目もあるのです。

どちらかというと財産や他の事柄の方が気になる人が多いと思いますが、介護や医療などの希望を家族や近いしい人に伝えるだけでも、いざという時の判断においては家族や近親者の気持ちの負担が減り、助かる場合があります。

エンディングノートは高齢であるなしに関わらず、書いた人の意思を尊重した治療や介護の方針が立てられるので書いた人の悩みだけでなく、家族の悩みをも解決することができると思います。

終活

前の記事

プレ終活雑談会のご感想
終活

次の記事

親の転院先が決まった日