若者から拡がる終活の動き
コロナによってますます身近になった「終活」という言葉ですが、最近では年配者やミドル世代に限らず若い人たちにも浸透していると感じます。
身近なところから広がる終活への動き
例えばコロナが流行りだした1年目。
人に会えない、仕事に行けない、家にいるしかない状態で、なるべく家の中を快適な状態にしたいってことから始まった、ブームともいえる家の中のかたづけ。
これによって日用品はもとより、使わない衣類や雑貨、化粧品までかたづける若い女性が一気に増えました。
それを背景にメルカリをはじめとする個人間のものの売買から始まって、衣類や雑貨の買い取りサービス、出張サービスの需要が拡大しています。
また、コロナのせいで外出自粛によってお金を使わない暮らしが身につき、余分なお金を貯金に回すとか投資に回すとか、将来のために役立てようと考える若い女性もずっと増えました。
アプリを使って家計簿をつけている若い女性やカップルも今では多くいます。
そして家計を把握するという段階から一歩進んで、老後のお金のことも今のうちから準備しようという動きもあります。
20代、30代の中ではNISAだけではなく、iDeCoに登録しようという動きが増加の一途をたどっているのです。
若い女性から見た終活の姿とは
ところでそんな若い女性から見た終活の姿が映画になりました。
映画のタイトルは『世の中にたえて桜のなかりせば』というもの。この映画では乃木坂46の岩本さんが女子高校生役で終活アドバイザーとして主演を努めています。
この主人公は学校を不登校している女子学生なのですが、学生の傍ら終活アドバイザーのバイトをしています。
バイトをしていく中で様々な境遇の“終活”を手助けするうちに、不登校である自分の姿を見つめなおし、自分の生き方と向き合い始める、というストーリーです。(Real Soundニュースより一部抜粋)
この映画の中ではおとなたちが終活に向き合う様々なシーンと、それに対比するような若い世代の生き方、日常生活が描かれています。
人が年を経て何を考え生きていくのか、その姿を若い女性の目から描いたこの作品から、終活が誰にとっても身近な、大切なものであることがうかがえます。
『世の中にたえて桜のなかりせば』は、2022年4月1日に公開予定。映画の予告編は下のリンクから見ることができます。