経営者だからって、経理まで全部自分でやらなくていい

あなたはつい自分でなんでもやってしまおうと思ったことはないでしょうか?

貴女が日常的にやっていることには、営業活動やお客様への対応、広報もありますし、SNSでの発信などもそうです。

仕事の合間や区切りには、家事も行っていますし、その都度家族への対応もあるでしょう。そしてそれらも片付いた後には、ホッとする間もなく経理業務へと取り掛かります。

「経理くらい自分でやらなくちゃ」と思っていますが、気づけば夜に帳簿をつけを始めて、夜遅くまでかかることもあります。時には1ヶ月以上ため込んで、さすがに手をつけなくてはと思い、休日をそれに費やしてしまうこともあります……。

このように仕事も家庭も家族への対応も一人で抱えている経営者が、夜遅くや貴重な休日を使ってまで、経理をすべてやるというのは当たり前なのでしょうか?

「自分でできる」と「自分がやるべき」は違います

経理業務は、もちろん自分でやろうと思えばできる仕事の一つです。
でも、「できるから自分でやる」ことと、「自分がやるべき仕事」には違いがあります。

例えば、「できるから自分でやる」というのは、家庭や家族への対応や経理が該当すると思います。

また、仕事は全般的に「自分がやるべきこと」で自分しかできないことになります。

そして、経営者にしかできない仕事を細かく見てみると、その中には

  • お客様と向き合う
  • 新しい仕事を考える
  • 売上をつくる
  • サービスを良くする
  • 今後の事業について考える

といったことがあると思います。これらは当然ですが、すべて経営者にしかできません。

その一方で経理は「正しく処理すること」が大切となる仕事です。つまり、「正しく処理がされれば」誰がやってもよい仕事でもあるのです。

そこを考えたうえで、一度あなたがやっている仕事の中で、
「本当に貴女にしかできない仕事」と「誰かに任せても同じようにできる仕事」というのを分けてみてはどうでしょうか?

誰かに任せられる仕事が、あなたが日々やっている仕事の中にも混ざりこんでいることが分かりますね。

経理を自分で抱えることで、見えない負担が増えている

ところで、あなたが仕事も家事も家族のことも終わって、さあこれから経理をしようと思う時はいつごろでしょうか? 多分もう夜も遅い時間になっていますよね? 日中は他のことで手一杯、でも頭の片隅には経理をやらないとな、って残っている状態です。でもこの状態はあまり居心地が良い状態とは言えませんよね?

実は頭の片隅にずっと経理のことが残っていること自体が、あなたの負担になっていると言えるのです。この状況が改善されない限り、あなたはいつも見えない不安と負担を抱え続けることになりますね。

「経理を任せる=仕事を人に押しつける」ではありません

経理を任せてみてはいかがですかという問いかけによく言われるのが、
「自分でまだ少しはできるので、人に頼むのは申し訳ない」という言葉です。

また
「売上がもっと増えてからでないと(経理を任せるには)ちょっと・・」というのもあります。

でも、一定のレベルまでいかないと経理を任せられないとか、自分がまだできるから人にお願いするのは本当の理由でしょうか?

ここで考えてもらいたいことは、誰かに仕事を任せるということは、その仕事を放棄することではないということです。

むしろ、仕事を任せるということは、経営者自身が本当に力を使うべき仕事に集中するための賢い選択だと言えます。

経理を任せると、「時間」だけでなく「心の余裕」も生まれる

では実際に経理を任せた後で、どのような変化が生まれるのでしょうか?
ここでは実際に経理を任せたSさんの例を取り上げてみたいと思います。

Sさんは、起業して4年目の経営者ですが、

「経理を自分でやっていたころと任せたあとでは何が違っていると感じるでしょうか?」
という問いかけに

「一番の違いは自分が本業に集中できるようになったことです。任せる前は、自分であれもこれも手を出し、経理も時間が空いたときに中途半端に手をつけていました。あっちもこっちもやらなくてはいけない状況に、自分が押しつぶされそうでした。そのような中では、仕事に集中するのも難しかったです。」

経営者が、自分の仕事と時間を大切にするために

経理を手放すことで、経営者が手に入れるものには多くのことがあります。

例えば、

  • お客様との時間を増やせる
  • 新しい仕事を考えられる
  • 家族との時間を持てる
  • 自分自身の休む時間をつくれる
  • これからの事業について考えられる

などです。

このように経理を手放すことであなたは多くのものを得られると思うのですが、あなたが本当に大切にしたい時間は何でしょうか?

経理を任せる、任せないの議論よりも、もっと大切なものの答えがそこにあると思います。

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