相続問題は視点を変えて解決する
相続問題のご相談が増えている
今年に限った話ではありませんが、相続案件のご相談が増えています。
先日開催されたまちだくらしフェアでの相談内容の多くが、相続と資産形成に関するものでした。
その中でも相続のご相談というのは、前回のフェアでも感じましたが相続以外の問題にも波及する複雑なものが増えている気がしています。
やはりそれだけ相続の問題というのが、身内同士だからこその根深くて悩まされる問題ということなのでしょうね。
相続問題解決のために視点を変える
そのような相続問題をどう解決していくかということですが、簡単に言うと視点を変えることで解決がしやすくなります。
これは私自身の体験も含まれているのですが、相続の問題の根っこにあるのが視点が凝り固まっていることです。
つまり、一つの視点でしか物事を見れなくなってしまっていて、そこを更に深堀することで余計に逃げ道や他の道を断ってしまっていることです。
今までご相談に乗っていたケースでも、この視点が固定されていることで問題が根深くなっているという印象を多く持ちました。
視点を変えるための方法
では相続問題を解決するために視点を変える方が良いということですが、具体的にどうすればよいのでしょうか?
そのためには次の3つのポイントを意識することが大切になります。
あなたが相続人であれば、必ず一定の財産をもらえるということを心から信じること、家族のため、子供のためという考えから一旦離れること、争いはマイナスを生むと認識することです。
1つめのポイント
第一に、もしあなたが相続人(いずれ相続人になる立場)ならば、法律上必ず一定の財産を相続することができるということをしっかりと認識しましょう。
遺産分割の権利自体を失うことはないので、あとはどれだけ公平であるかという点が問題になります。
それについては相続人が何人いるか、どの程度の割合が法律上認められているか、相続財産の規模と種類によっても分け方が違ってきますから、まずはそれについて事実関係の認識が大切になります。
ここでいう事実関係を知るということは、憶測でものごとを考えないためにも大切なことです。
よく憶測で親族が財産をもらったとか、もらうつもりだとかを事実のように考えて焦りが生じているご相談者もいるのですが、事実かどうか分からないことを今の時点で考えても拉致があきません。
あなたは相続人として一定の割合で財産を相続することになりますから、その点をしっかり認識して気持ちを落ち着けて、まずは事実関係の把握につとめましょう。
2つめのポイント
2つめは、家族や親族の考えに左右されないこと、家族を主体にした考えから一旦離れることです。
つまり、家族のためにや子供のために財産をなるべく多くもらおうという気持ちから一旦離れてみることが視点を変えることにつながります。
相続について起きる問題の根っこに、実は相続人の家族の意思や気持ちが影響していることがよくあります。
家族がこう希望しているからこう考えようかなとか、将来子供が結婚や出産で必要になるかもしれないから多くもらっておこうとかというように、家族の考えや将来の家族の青写真をもとに入ってくるお金を想像し始めると、欲が増えて違った方向にいきがちです。
しかし、将来の妄想や空想で描いた光景がその時に本当にその通りになっていくかは誰にも分かりませんし、今考えているような家族のためのお金はその時には必要がないかもしれません。
将来の生活設計というのは、あくまで今ある財産や家計をもとに働き方や収入で得たお金を資産形成で増やしていくということがベースになって計画していくものです。
相続によって得られる財産については否定はしませんが、それはもらったときに使い道を考えればよいので、まずは基本の生活設計と相続分とを分けて考えていきましょう。
家族の考えや希望は一旦横に置いておいて、相続人として公平に得られる権利分をもらうというスタンスを保持していきましょう。
3つめのポイント
3つめのポイントは、争いを避けるということです。
相続争いは百害あって一利なしのスタンスでいくというのが私の持論なのですが、これをご相談者様にもお伝えしています。
争いの初めのうちは双方の言い分が違うぐらいで始まるのですが、そのうちどちらかが考え方を変えないとやがては裁判所で争うまでになります。
多くの人が勘違いをしているのですが、裁判で争えば何とかなるということは殆どないですし、問題がスッキリ解決するということも少ないです。
ここは実際に体験をした人にしか分からないポイントで、このことを理論的に話が出来る専門家は少ないように思います。
私個人も経験がありますが、相続争いは心にも体にもかなりの負担になります。
相続争いは、長引けば長引くほど精神的にも肉体的にも消耗しますし、争えば争うほど負のエネルギーを抱え込み、その人のもつプラスのエネルギーが奪われたり、マイナスの方に行ったりもします。
ですから、争いを回避するためにも前もって相続に関する知識を持つことや、相続のことに明るい専門家の人に話を聞いてもらい学んでおくということが大切になります。
まとめ
相続の話というのは、深堀すればするほどドツボにはまりやすいというか、悪い方にばかり考えがちです。
しかし多くの場合、視点を変えることで悪い方にばかり考えが進んでいくものをプラスの方向に変えることができます。
視点を変えるためには、家族の考えから一旦離れることや争いを回避する方法を学ぶこと、そして自分には必ず一定の財産が入るということを心から認識することです。
視点を変えるために行動し始めると、今まで解決ができないと頭を抱えていた問題も徐々に解決の方向へと向かいます。
そうすることで更に問題が小さくなり、やがては「まあなるようになるわよね」ぐらいの気持ちで客観視できるようになります。