親の終活をどう手伝うのか(お墓編)
お墓のはなし
あなたはお墓のことで親と話をしたことがありますか?
あなたがいずれ親や実家のお墓を管理することはありますか?
あなたにとって実家のお墓は遠い存在でしょうか?
私が親とお墓のことで話をし始めたのは、親が75歳を過ぎたころでした。
既に母は他界してその時に購入した都内のお墓に今は眠っています。
そのお墓の管理はずっと父がしていたのですが、いつまで父も健康でいられるか分かりません。
実家のお墓をどうするか
父が私に言わずに考えていたことは、今母が入っている、いずれ自分も入ることになるお墓の管理をどうするかということでした。
実家のお墓をどうするかということに正解はありません。
誰が管理するかということにも決まりがあるわけではないのです。
昔はいろいろなしきたりがあったかもしれませんが、今はそのようなしきたりを気にする人は年々減ってきています。
例え子供であっても女性だからダメ、継げないとか、やはりシングルだから告げないといった理由も、今は気にする人もなくなり、そういったことがお墓の管理に影響する時代ではなくなってきました。
お墓をどうするかよりも大切なこと
誰が管理するとか形式がどうとかよりももっと大切なことがあります。
何かというと親と親が亡くなったときのことについて話をすることです。
親は自分たちが亡くなったときに何を望んでいるか?ご先祖様が入っているお墓に入りたいと思っているのか、別のお墓を用意して入りたいと思っているのか、お墓は必要ないと思っているか、それを聞くことが一番大切です。
まず親の話を聞いてからあなたがどうするか考える。
あなたが親の意見に賛成なのか、あるいは親とは違う意見を持っているのか、先々どうしていくかについて考えるにあたっても、まずは親の話を聞いてみないと分かりません。
親とあなたの考えが違っていてもかまわない
親とこのことで話をするのはハードルが高いですよね。自分の口からは切り出しにくいことです。
実は私もそうでした。
でももしあなたがひとりっ子だったり、兄弟がいても海外にいるなどあてにならない場合は、結果としてそういったことにあなたが中心になって関わることになるでしょう。
そういったことを考えるのが今は煩わしいことのように思えても、いざ親が亡くなった後ではお墓をどうするかといったことをあなたが一人で考えて、それを実行することになります。
親が生前になにかこうしたいという希望がなければ、それを一人で背負い込むのは大変なことに違いありません。
ましてやあなたにも日常の生活があり、仕事もあります。
もし親が生前にあなたにこうしたいという気持ちを伝えなかったなら、生活や仕事を抱えた中であなたが一人で何もかも考えてやらなくてはいけないのです。
今の段階では、親はこうしたい、こういう希望をもっている、その一方あなたはこうしたい、こうした方が色々な意味で良いように思っている、といった感じでお互いの考えが違っていても良いのです。
考えが違っていてもそれはどこかで修正すればよいだけで、折り合いをつけたり、その後の状況次第で都合が良い方に考えればよいだけなので、それで構わないのです。
親に聞いておくことは自分を助けることにつながる
大切なことは親がどう考えているか話を聞くこと。あなたが楽になるように、先々のあなたの暮らしを守るためにも、まずは親と話をすることが大切なのです。
家族の間でお墓を持つ、持たない、今あるお墓を今後どうするということをもっと気軽に話すことができればよいですね。
お墓という形を継続するにしてもいつまでその形を継続するのか、どこかの区切りで永代供養にしても良いのか、するならどの形にするのか、そこまでの話ができたらあなたにとってはもっと良い結果を生むことになるでしょう。