檀家をやめることの選択(2)

檀家を離れるには

一般的にお寺の中にお墓がある場合、墓じまいや改葬(お墓の引っ越しのこと)の理由があって、そのお寺の檀家を離れることになります。

墓じまいでも改葬でもお寺の住職に許可をもらってからの手続きとなるのですが、その場合はお寺から檀家を離れる場合の費用としてお金を要求されることがあります。

このお金については法的な根拠はなくてお寺さんの考え方次第で要求されるものですし、金額もお寺さんの方で決めるのです。

お金で解決ができる場合もあれば、そうはならない場合もあります。

そうならない場合とは、例えばお寺さんの方から拒否されたり、話し合いに応じてくれないという場合です。

そう言った場合は話し合いを重ねる必要がありますが、お寺さんにも檀家を失うことは死活問題にもなりますので容易には応じてくれないことがあるのです。

中にはお寺さんとの間がトラブルに発展したケースもあります。

お寺さんとのつき合い方

ではどうしたら上手にお寺さんとお話しすることができるのでしょうか?

ここで一番大切なことは、なぜ墓じまいをするのか、檀家を離れるに至った理由についてお寺さんに誠意をこめて丁寧に伝えるという姿勢です。

しかし、そうやっても尚話がすすまない場合には第三者の手を借りることも必要になります。

義実家の場合は、一族の長老である本家筋を通してお寺さんと話を進めていきました。

その結果、幸いトラブルには至らず、お寺の檀家を離れることに理解を示してくれる結果となりました。

お寺と檀家の間に入って、檀家を離れることに手を貸してくれる士業の方もいます。

話がこじれるのが嫌だからと墓じまい代行サービス業者を利用する人もいます。

しかし、その場合はお寺さんとの交渉や連絡は業者は関わらないことが多いようです。

ですからお寺さんと話をする際には後々こじらせないためにも、同じような檀家の方やお寺さんと縁のある方を間に立てた方がうまくいきやすいですね。

どのような場合でもまずはこちらが誠意を見せるという姿勢を示すことが大切です。

そして日頃から誠意と感謝をもってお寺さんとおつき合いしていくのが、最終的にはお寺さんとの話を円滑に進ませるカギとなると思います。

最終的には引き継ぐ人が考える

主人の家は祖母の葬儀のことがきっかけとなり、親子でこれからのお墓のことを考えることになりました。お墓をもつ、もたない、お寺の檀家になる、ならないは個人が自由に決めて良いことだと思います。

家としてお墓とどう向き合っていくのか、お墓をもってご先祖様や両親、家族の供養をするのか、あるいは家としてではなくて個人個人で向き合うのかを家族で話をするのが良いのではないかと思います。

ご先祖を敬う気持ちを大切にしながらも、形や様式にこだわらず家族それぞれのスタイルでの供養を考えるというのも今の時代ならではですね。

知り合いの葬儀に参列したり、お盆やお彼岸にお墓詣りをする機会などのきっかけを利用して、親子で話をするのがお勧めです。

終活

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